最近ちらほら話題になっている「ゲノム編集食品」。
最近のニュースでゲノム編集技術を使った食品の表示の義務を政府が検討していることが発表されました。
もうすぐ、市場での取り扱いも始まるということで気になる遺伝子組み換え食品との違いやゲノム編集食品のメリットをまとめてみました!
ゲノム編集食品と遺伝子組み換え食品の違いは?ゲノム編集食品のメリットや危険性を解説!
ゲノム編集食品と遺伝子組み換え食品の違いは?
まず、ゲノムと遺伝子についてですが、
ゲノム= 1セットの遺伝子情報全て 。個体から個体へ伝わり、形質を発現する元となる情報
遺伝子= ゲノムの中から一部を切り出したもの
となります。
今まで行われていた遺伝子組み換え食品とは
遺伝子情報の中のごく一部を変更し、自然の物とは違った性質の動植物をつくるということです。
遺伝子組み換え食品は自然界に存在しない(もしくは極めて稀な)生物の創造や特異な性質を持たせることが可能でしたが組み換えの成功率は極めて低く、不安定なものでした。
ゲノム編集食品は1セットの遺伝子情報すべてを自然に存在するもの(稀に人工的の場合もある)交換することで、遺伝子情報間のエラーが少なく、遺伝子改変に成功するまでの時間は、遺伝子組換えの100分の1ともされています。
つまり、
・自然界に存在しない(もしくは極稀)ものを作ることが可能なのが遺伝子組み換え食品
・今まで自然界で進化の過程で行われてきた突然変異を人為的に発生させることがゲノム編集食品
です。
遺伝子組み換え食品はなんだか怖いイメージがしませんか?
今までに遺伝子組み換えは毛の生えていない鶏や4本足の鶏など自然界に存在しないような動植物、またはそれを食べた動物に異常が発生しやすくなったりと、リスクもありました。
以下はショッキングな画像です。覚悟してご覧ください。
http://usagirock.up.seesaa.net/image/SnapCrab_NoName_2016-9-4_1-6-13_No-00.jpg
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/55/bb57e633172aae309adffd88b8f2a9ac.png
ゲノム編集食品は遺伝子組み換えとは異なり、他の生物の遺伝子は組み込みません。
操作したい遺伝子を見定めて、その遺伝子に「変更を加える」技術。他の遺伝子を外から組み込むわけではないので、これまでの遺伝子組み換えとは分けて考えられており、名称もゲノム編集となった わけです。
ゲノム編集食品のメリットや危険性を解説!
ゲノム編集食品は言わば、交配を使用した品種改良の狙った部分を発生させるということなので遺伝子組み換え食品に比べ、作った生物が予測不能になるリスクが低いというメリットがあります。
突然変異は自然界でも起こりますし、品種改良とさほど変わらないので従来品と見分けがつかないレベルと言われています。
ゲノム編集食品は1セットの遺伝子情報すべてを自然に存在するもの(稀に人工的の場合もある)交換することで、遺伝子情報間のエラーが少なく、遺伝子改変に成功するまでの時間は、遺伝子組換えの100分の1ともされています。
これで遺伝子組み換え食品に比べてコストも低く生産することが出来ます。
危険視する声も多いですが、それももっともなことだと思います。
遺伝子組み換え食品に比べてリスクが低いとは言え、100%安全なわけではありません。
ですが、私からしてみれば生産中に使用する農薬やポストハーベスト、人工脂(ショートニング等)の方がよっぽど有害ではないかと思ってしまいます。
まとめ
今回の記事をまとめると、
- 自然界に存在しない(もしくは極稀)ものを作ることが可能なのが遺伝子組み換え食品
- 今まで自然界で進化の過程で行われてきた突然変異を人為的に発生させることがゲノム編集食品
- ゲノム編集食品は他種の生物からの遺伝子を組み込まれることはない
- ゲノム編集食品は遺伝子組み換え食品に比べ、安定性やコストパフォーマンスが段違いに良い
こんな感じになります。
最近は食に対する進歩が目覚ましいです。
これからも新しい技術、新しい形の完全食品が作られていくでしょう。
今後も食品の進歩について関心が尽きないですね。
こちらもサイトでは、ゲノム編集食品はいつから販売開始?価格や特徴等についてもまとめています。よろしければご覧ください。
コメント