2019年7月19日についに公開され、新海誠監督の「天気の子」を楽しみにしているという方も多いのではないでしょうか?
「君の名は。」の大ヒットで知名度をさらにあげた新海誠監督ですが、今回も「君の名は。」の時と同じく音楽の作詞作曲はRADWIMPSが担当しています。
予想を裏切るラストシーンとその解釈について考察していきたいと思い記事をまとめました。
今回の記事は、
- 天気の子の結末とラストシーンの意味や解釈を考察
- ラストシーンやエンディングで流れる曲とその後
についてまとめています。
天気の子のあらすじは?
主人公の森嶋帆高(声・醍醐虎汰朗)は、高校1年生の夏の日、離島から家出して東京にやってきました。
高校生ですから、すぐに生活ができなくなって、知り合いのいない東京で、孤独な毎日を送っていました。
そこに、須賀圭介(小栗旬)という小さな編集プロダクションを営むライターと、東京行きのフェリーで帆高と出会って住み込みで働くように雇ってくれました。
しかし、任された仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業でした。
夏美(本田翼)は、須賀(小栗旬)の事務所で働く女子大生です。
毎日、降り続ける雨の中で、帆高は一人の少女・陽菜(声・森七菜)に出会います。
陽菜は、ある事情を抱えて、小学生の弟・天野凪(吉柳咲良)とふたりで暮らす明るくてたくましい少女です。
陽菜が「ねぇ、今から晴れるよ」というと、今まで大雨だったというのに少しずつ雨が止んで帆高の周りが晴れるのでした。
陽菜は、祈るだけで、空を晴れに出来る不思議な力を持つ少女でした。
老婦人の冨美(倍賞美津子)は、帆高と陽菜にある頼みごとをします、2人にどんなお願いをするのでしょうか?
都内で起きた事件を追って、須賀の事務所を訪れる老刑事・安井(平泉成)や安井の相棒の刑事・高井(梶裕貴)も登場します。
映画「天気の子」のメインテーマは「僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語」です。
サブタイトルは「Weathering With You」意味は、今の天気とあなた。
天候が狂ってしまった世界で「晴れ女」となってしまった陽菜。
そしてそこに発生する問題を解決しようとする帆高。
二人の選択が世界の天候を変えてしまいます。衝撃のラストシーンをぜひご覧ください!
「Weathering」は「Weather」の現在進行形で、直訳すると「風化」となります。
しかし、「Weather」には、 天気、天候、気象、荒れ模様、荒天、(人生の)移り変わり、栄枯盛衰のような意味があるので 本来の英語の意味ではなく、
「あなたと今の人生の移り変わり」「今の天気とあなた」などの意味を込めて作られたのかも知れませんね。
天気の子の結末のネタバレと意味や解釈とその後の世界を考察
天気の子のラストシーンのネタバレと考察は以下になります。
新海監督の作品といえば、「別れ」「悲恋」といったイメージがありますが、大ヒット作品「君の名は。」では主人公の瀧とヒロインの三葉が無事結ばれるハッピーエンドで終わってくれました。
今回は完全にハッピーエンドとはいいがたいですが、一応誰かが犠牲になることがなく誰か一人に悲しい思いを押し付けるような終わりではなかったので本当に良かったです。
完全にネタバレになりますが、
- 陽菜が「晴れ女」になり、「晴れ」をいろいろな人に届ける
- 「晴れ女」が古来より人柱だったことが発覚
- 陽菜が人柱として消えてしまう
- 帆高が努力して陽菜の元に向かう
- 世界の晴れのために彼岸(空の上)にいる陽菜とともに地上に帰還するも離れ離れに
- 世界で再び大雨が降り、世界から晴れがなくなるが陽菜と無事、再会
という流れになります。
新海誠監督が「天気の子」はエンタメ作品であると明言しているので「秒速5センチメートル」のような虚無感に襲われるような結末でないので本当に良かったです。
また、「天気の子」その後の世界の天気ですが、私は新しい「晴れ女」が生まれ、人柱として空に昇るまでは雨が降り続けているのではないかと考えます。
この世界では過去にも「晴れ女」が存在し、その犠牲の上に「晴れ」を手にしてきました。
主人公たちは悪くないと思いますが、世界はずっとその先も雨のままなのではないでしょうか?
このラストシーンには色々な意味が込められているように思います。
その意味とは、「人間は自身や大切な人のためにこの世界の在り方を変え続けながら生きている。(世界を犠牲にしながら生きている)しかし、それでも世界は毎日回っていく」というように感じます。
結局のところ人は生きる上で大量に自然の資源を毎日大量に使い、世界の形を変え続けています。
人間のせいで地球温暖化が起こり、絶滅した動物も多くいるでしょう。
オゾン層は薄くなり紫外線は強くなりつつあります。
しかし、それでも人は懸命に生きるために努力しているし、地球から見ればそういった変化すべてが些細なことなのかも知れません。
この映画を見て何を感じるかは人それぞれかと思いますが、私は
- 「生きるということは何を選択して得て、そして何かを犠牲にしている」
- 「当たり前に目に前にあることにすら様々な犠牲の上になりったっていて、特別なことである」
というように感じました。
ラストシーンやエンディングで流れる曲は?
「天気の子」のエンディングで流された曲は以下の通りになります。
- 大丈夫…ラストシーンで流れる
- 愛にできることはまだあるかい…スタッフロール
ちなみに、グランドエスケープは陽菜を助けるシーンに流れました。
詳しい解説はこちらに記事で行っています↓
まとめ
今回の記事をまとめると、
- 天気の子のラストシーンは世界を犠牲に陽菜とともに帆高は生きる選択をする
- 天気の子のラストシーン後の世界は雨のままの世界が続くと予想
- ラストシーンやこの映画の意味は「人生は選択して何かを得て、何かを手放している」
という内容になります。
こちらのブログには天気の子の記事をまとめています。よかったらご覧ください↓
コメント
これから大学生になる帆高と 弟(小学生か中学生)を連れた 高校生の陽菜を再開させて
陽菜には両親、頼りになる親戚もいなくて。 これで大丈夫という曲を流すのだからすごいなと。 陽菜はどこに住んでいて 生活費はどうしているか映画では述べていなくて。
高校生はバイト禁止が普通だろうから小遣い費も稼げないだろうと。
「おまえらが帆高に触るな」と言った須賀さんが陽菜と凪の身元引受人になられたのかと。
児童相談所、警察には任せておけないと映画では言っているわけで すごいなと。
須賀さんの事務所に陽菜と凪の面倒を見る余裕がないといけないので 猫の雨を招き猫として事務所に置いて 貫禄のある招き猫によって仕事が増えて二人の面倒を見ることができたということで。
雨は帆高が身寄りのない猫をほっておけなくて 事務所に連れてきた猫で
「ほっておけない」 というのがすべてがうまくいくキーワードかと
100人いたら100通りの見方ができるって良いなと思います